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穴居
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けっきょ
ふりがな文庫
“
穴居
(
けっきょ
)” の例文
……しかし久しい間、つい隣国に、こんど
生
(
い
)
け
捕
(
ど
)
りになった虎が
穴居
(
けっきょ
)
しておりましたので、折々、好まぬ相手にもなっておりましたが
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
横へ逃げれば、まだ今のうちなら、無限にちかいほど、逃げていく場所があります。そのうち、どこかで落ちついて、
穴居
(
けっきょ
)
生活を始めるんですよ
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
広さは八畳ほどもあるでしょうか、四ほうの壁は、ゴロゴロとした大きな石でつみあげてあって、地下室というよりも、大昔の
穴居
(
けっきょ
)
時代の穴ぐらといった感じです。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
山の向うに
穴居
(
けっきょ
)
している、
慓悍
(
ひょうかん
)
の名を得た
侏儒
(
こびと
)
でさえ彼に出合う度毎に、必ず一人ずつは
屍骸
(
しがい
)
になった。彼はその屍骸から奪った武器や、矢先にかけた鳥獣を時々部落へ持って帰った。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
巡査は再び窟に入って、
穴居
(
けっきょ
)
の𤢖を捕獲すべく決心したのも無理ではなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
市坊
(
しぼう
)
の裏や場末には、今なお、あちこちに、
穴居
(
けっきょ
)
の民からいくらも進んでいない貧しい部落と
未開土
(
みかいど
)
を、まだらに
抱
(
かか
)
えていることがわかる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遂に
上下谷
(
じょうげきわ
)
まって横に向いて逃げるうち、このところに
安全洞
(
あんぜんどう
)
を見出して、
穴居
(
けっきょ
)
動物となり
果
(
は
)
てたことが分りました。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこで
其
(
その
)
𤢖なるものは元来何であるかと云うと、大和民族の我々よりも早く既に
此
(
こ
)
の本土に棲んでいた人種で、
其中
(
そのうち
)
にはアイヌもありましょう、
所謂
(
いわゆる
)
土蜘蛛という
穴居
(
けっきょ
)
人種もありましょう
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし月世界に生物が全く居ないわけではない。この世界にもやっぱり数億人の生物が住んでいるのだった。彼等は皆、月の地中深く
穴居
(
けっきょ
)
生活をしているのだった。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すなわち、アトランティス大陸には、当時
穴居
(
けっきょ
)
民族があったことを指摘したい。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“穴居”で始まる語句
穴居人