“市坊”の読み方と例文
読み方割合
しぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市坊しぼうの裏や場末には、今なお、あちこちに、穴居けっきょの民からいくらも進んでいない貧しい部落と未開土みかいどを、まだらにかかえていることがわかる。
城下の市坊しぼうは、碁盤目ごばんめになっていた。須賀口すがぐちから五条川の通りはわけて賑わって、幾組も踊りの輪が踊りながら歩いていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市坊しぼうの旅館に、旅装をといて、あらかじめ、使いをもって、右大臣家の内意をうかがい、衣装、髪かたち、供人などがにのうて来た土産の品々まで、美しく飾りたてて
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)