“穗(すゐ)” の例文
新字:穂
小さな一穗(すゐ)の燈芯が灯(とも)つてゐるので、よくよく凝視すると、それは、僕らの家にあるやうな檜の板で吊つた神棚であつた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
一穗(すゐ)の燈(ともしび)挑(かゝ)げて怪しげなる薄色の折紙(をりがみ)延べ擴げ、命毛(いのちげ)の細々と認むる小筆の運び絶間なく、卷いてはかへす思案の胸に、果は太息(といき)と共に封じ納むる文の數々(かず/\)、燈の光に宛名を見れば
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
一穗(すゐ)の燈(ともしび)を狹みて相對(あひたい)せる小松殿と時頼、物語の樣、最(い)と肅(しめ)やかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)