祠堂ほこら)” の例文
院ノ庄の附近に、神戸じんごとよぶ部落がある。いわば村社といったものか。そこの森の神木を、高野明神とあがめ、そばに古い祠堂ほこらがあった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暇乞いとまごいのめにわたくしたき竜神りゅうじんさんの祠堂ほこらむかって合掌がっしょう瞑目めいもくしたのはホンの一瞬間しゅんかん、さてけると、もうそこはすでにたき修行場しゅぎょうばでもなんでもなく、一ぼう大海原おおうなばらまえにした