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硯蓋
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すずりぶた
ふりがな文庫
“
硯蓋
(
すずりぶた
)” の例文
男の外国人は側に居る善どんに指さしして、
蒔絵
(
まきえ
)
のある
硯蓋
(
すずりぶた
)
を幾枚となく棚から卸させて見た。しまいに捨吉に向って値段を聞いた。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二階には
手炙火鉢
(
てあぶり
)
が運ばれた。吸物椀や
硯蓋
(
すずりぶた
)
のたぐいも運び出された。冬の西日が窓に明るいので女房は屏風を立て廻してくれた。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ただ、
銀泥色絵
(
ぎんでいいろえ
)
の
襖
(
ふすま
)
のまえには、
蒔絵
(
まきえ
)
の
硯蓋
(
すずりぶた
)
の
筆
(
ふで
)
が一本落ちてあって、そこにいるはずの
咲耶子
(
さくやこ
)
のすがたも見えず、お
小姓
(
こしょう
)
星川余一
(
ほしかわよいち
)
のかげも
見当
(
みあた
)
らなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外記の前には盃台が置かれて、吸物椀や
硯蓋
(
すずりぶた
)
が型の如くに
列
(
なら
)
べてあった。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
硯
漢検準1級
部首:⽯
12画
蓋
常用漢字
中学
部首:⾋
13画
“硯”で始まる語句
硯
硯箱
硯友社
硯筥
硯屏
硯石
硯々
硯水
硯海
硯北日録