“硯北日録”の読み方と例文
読み方割合
けんぼくにちろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕山は初め『詩鈔』を刻するに先だって序文を幕府の奥儒者成島確堂なるしまかくどうに乞うたことが、確堂の日誌『硯北日録けんぼくにちろく』己未の巻に見えている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その没したのは安政三年丙辰八月二十五日、江戸の市街が風雨海嘯かいしょうの害を被ったその夜である。この事もわたくしは成島柳北の『硯北日録けんぼくにちろく』と題せられた日誌を見て初めて知ったのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)