“硯海”の読み方と例文
読み方割合
けんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絵は千年を経ているけれども、色彩、ことに赤は、昨日硯海けんかいを飛び出したほどの鮮かさである。そうして、その道の丹青家をして垂涎すいえんせしめる。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
はたはたと舞いよって来たちいさなが、しばらく燭台しょくだいのまわりで飛び迷っていたと思うと、眼にみえぬ手ではたかれでもしたようにふいと硯海けんかいに湛えた墨の上へおち
日本婦道記:忍緒 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)