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砂洲
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さす
ふりがな文庫
“
砂洲
(
さす
)” の例文
ひろびろとした白い
砂洲
(
さす
)
を両わきに見ていよいよ海にはいろうとする。そのとき、河は、水脈を受けて立ちすくむかと見えた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
ここではじめて、正三は立留り、叢に腰を下ろすのであった。すぐ川下の方には鉄橋があり、水の
退
(
ひ
)
いた川には白い
砂洲
(
さす
)
が朧に浮上っている。
壊滅の序曲
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
狭い
砂洲
(
さす
)
が突き出たところがあるが、わたしは一八二四年ごろ、この上の、ほんとの岸からは六ロッドばかり出たところで
寄せ鍋
(
チャウダー
)
を煮たてる手つだいをしたことがあるが
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
七兵衛はその片腕を棒の先で
砂洲
(
さす
)
の上へ
掻
(
か
)
き上げて、腕を一見すると、意味ありげな笑い方。
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
このあたりを取り巻いているものは、ひろびろとした
荒寥
(
こうりょう
)
たる
環境
(
かんきょう
)
ばかりでした。
乾
(
ひ
)
からびた
褐色
(
かっしょく
)
のヒースと、うす黒く
焦
(
こ
)
げた
芝草
(
しばくさ
)
が、白い
砂洲
(
さす
)
のあいだに見えるだけでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
やがて板のような
砂洲
(
さす
)
を越えると海であった。あたりは風雨に近すぎて人の住む家も無く、漁師の小屋さえ見あたらなかった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
洲
漢検準1級
部首:⽔
9画
“砂”で始まる語句
砂
砂利
砂漠
砂礫
砂埃
砂塵
砂糖
砂丘
砂煙
砂地