“矢疵”の読み方と例文
読み方割合
やきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サン・セバスチヤノの矢疵やきずだらけなのも、異教徒の迫害の画も、伊太利イタリヤ派の有名な宗教画の大部分は、私には、不快な感じのほかに何ものをも与えない、同じ宗教画にしても
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
権現様ごんげんさま戦場お持出もちだしの矢疵やきず弾丸痕たまあとの残つた鎧櫃よろいびつに納めて、やりを立てて使者を送らう。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ついに叛将はたおしたものの矢疵やきずありありと鎧に残り、楯無しの威霊を損じたため、重代の宝器に矢の立つこと家運の傾くきざしならんと、信昌公には嘆じられたが、よしみずから試みんものと
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)