やす)” の例文
看護婦は再びノッブを廻して次の室へとあらはれる。かすかに揺れ動いた風の気配に、壁にもたれてやすんでゐた若い保姆ほぼの一人が眼をさまして立ち上る。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
後必ず汝を害せんげ落して我に食わせよ食い得ぬ内は去るまじと言う、熊我いかでか我を頼む者を殺すべきとて聴き入れず、熊かの人に向い我汝を抱きて疲れたり暫くやすむ間番せよとてねむ
やすみになるのでございます。
幽霊妻 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)