眼眩まばゆ)” の例文
加之しか眼眩まばゆきばかりに美しく着飾った貴婦人で、するすると窓のそば立寄たちよって、何か物を投出なげだすような手真似をしたが、窓は先刻せんこく私がたしかじたのだから、とても自然にく筈はない。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その海岸の広場にある王宮といっても、簡易な三層の漆喰建しっくいだてであるが、ともあれ、オーマンをべる大元首のいますところ。花火、水晶の燭架キャンドル眼眩まばゆいなかに、今宵の客人がいと静かに参上する。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)