眼上めうえ)” の例文
段々の御親切有りがとうは御座りまするがわたくし身の上話しは申し上ませぬ、いいや申さぬではござりませぬが申されぬつらさを察し下され、眼上めうえと折りあわねばらしめられたばかりの事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どんな席に置かれても、眼上めうえの前でも、至って窮屈がらないたちの信長は、眼八分に持ってくる銚子にも、小笠原流の料理、故実こじつのやかましい膳部も、極めてこだわりのない姿で
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)