“真寿院”の読み方と例文
読み方割合
しんじゅいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと妙了は特に渋江氏に縁故のある女ではない。神田豊島町としまちょうの古着屋のむすめに生れて、真寿院しんじゅいん女小姓おんなごしょうを勤めた。さていとまを取ってから人に嫁し、夫をうしなって剃髪ていはつした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抽斎は小字おさなな恒吉つねきちといった。故越中守信寧のぶやすの夫人真寿院しんじゅいんがこの子を愛して、当歳の時から五歳になった頃まで、ほとんど日ごとに召し寄せて、そば嬉戯きぎするのを見てたのしんだそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)