“女小姓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんなごしょう50.0%
おんなこしょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時津軽家に静江しずえという女小姓おんなごしょうが勤めていた。それが年老いての後に剃髪して妙了尼みょうりょうにと号した。妙了尼が渋江家に寄寓きぐうしていた頃、可笑おかしい話をした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もと妙了は特に渋江氏に縁故のある女ではない。神田豊島町としまちょうの古着屋のむすめに生れて、真寿院しんじゅいん女小姓おんなごしょうを勤めた。さていとまを取ってから人に嫁し、夫をうしなって剃髪ていはつした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この時五百はまだ十五歳であったから、尋常ならば女小姓おんなこしょうに取らるべきであった。それが一躍して中臈をち得たのは破格である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)