相馬さうま)” の例文
所謂「相馬さうまの金さん」だつたから、伯龍のやうな廃頽期の江戸の世相人心を描破するものにとつては、どれ丈けその見聞談が薬となつたか分らなからう。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)
狐狸こり棲家すみかふのだ、相馬さうま古御所ふるごしよ、いや/\、さけえんのあるところ酒顛童子しゆてんどうじ物置ものおきです、これは……」
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこで農事に委しい人を頼まうといふことになつて相馬さうま藩から二みやきんらう尊徳そんとく翁の、其頃五十餘の大兵だいへうな人)をび、伊豆の代官江川えがは氏の手附てづき河野鐵平かうのてつへいといふ人をもめした。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
相馬さうま街道の
別後 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)