“目塗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぬり80.0%
めぬ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隠坊おんぼう目塗めぬりの土をばらばらとはぎおとして鉄の扉をあける。鉄板のうえに砕けた骨が灰にまざってるのを荒神箒こうじんぼうきに長い柄をつけたようなものでかきだしてりわける。
妹の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
が、——ことわざに、火事の折から土蔵の焼けるのを防ぐのに、大盥おおだらいに満々と水をたたえ、蝋燭ろうそくに灯を点じたのをその中に立てて目塗めぬりをすると、壁をとおして煙がうちみなぎっても、火気を呼ばないで安全だと言う。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼の主な遊びは、小屋の四隅よすみへ、尻で、一つ一つ巣を掘ることだ。それから、手をこての代りにして、埃をかき寄せ、これで目塗めぬりをして、からだを植えつけてしまうのだ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)