“めぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目貫62.5%
目抜25.0%
目塗12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目貫めぬきの処に開業している、遠藤という耳鼻咽喉科病院の玄関に乗りつけた松浦先生は、滝のように流るる汗を拭き拭き、通りかかった看護婦に名刺を出して診察を頼んだ。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
塵塚談ちりづかだん』という書物は、ちょうどこれから少し後に生まれた老人の、若いころの見聞をしるしたものだが、これには目抜めぬきの大通りだけでなく、山の手はしばしの武家ぶけ町家ちょうかともに
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼の主な遊びは、小屋の四隅よすみへ、尻で、一つ一つ巣を掘ることだ。それから、手をこての代りにして、埃をかき寄せ、これで目塗めぬりをして、からだを植えつけてしまうのだ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)