的切てつきり)” の例文
衣絵きぬゑさんが此辺このあたり旅行たびしたときくるまふのを、はなし次手つひでいたのが——寸分すんぶんちがはぬ的切てつきりこれだ……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼が無理無体に男の身体をしらべて見ると、兵児帯に一円五十銭の金銭をくるんで持って居た。彼は、的切てつきりり窃盗犯だと推定した。男に住所や氏名を聞いても決して云はなかった。たゞ
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)