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百日鬘
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ひゃくにちかずら
ふりがな文庫
“
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)” の例文
顔じゅう繃帯に覆われ、
月代
(
さかやき
)
は、
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)
のように伸び放題。狂的に光りかがやく眼が、いつも
凝然
(
じっ
)
と千浪を見守って。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
結局が
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)
と
青隈
(
あおぐま
)
の
公卿悪
(
くげあく
)
の目を
剥
(
む
)
く
睨合
(
にらみあ
)
いの
見得
(
みえ
)
で幕となったので、見物人はイイ気持に
看惚
(
みと
)
れただけでよほどな
看功者
(
みごうしゃ
)
でなければドッチが上手か下手か解らなかった。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
菅が自から評して「山賊」と言ったのは、捨吉自身の写真姿の方に一層よく
当嵌
(
あてはま
)
るように思われた。捨吉は友達の言葉をそのまま自分の上に移して、「まるでこの髪は
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)
だ」
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
上
(
あが
)
り
坂
(
ざか
)
の街を、ぶらぶらのぼってゆくと、やがて大きな
社
(
やしろ
)
の前に出た。鳥居の間から、ひろい
境内
(
けいだい
)
が見える。太い
銀杏樹
(
いちょうのき
)
が、
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)
のように繁っている。彼は石段に足をかけようとした。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
鬘
漢検1級
部首:⾽
21画
“百日”で始まる語句
百日紅
百日
百日咳
百日男
百日草
百日課
百日百夜
百日風邪