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百合子
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ゆりこ
ふりがな文庫
“
百合子
(
ゆりこ
)” の例文
名は
百合子
(
ゆりこ
)
と云った。歩く時は、いつも男の肩に寄り
添
(
そ
)
っていなければ気が済まないらしく、それがこの少女の
魅力
(
みりょく
)
でもあった。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
まだ学校から帰らない
百合子
(
ゆりこ
)
や
一
(
はじめ
)
の
噂
(
うわさ
)
に始まった叔母とお延の談話は、その時また偶然にも継子の方に
滑
(
すべ
)
り込みつつあった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「君江さんは全く徹底しているわ。」とダンス場から転じてカッフェーに来た
百合子
(
ゆりこ
)
というのが
相槌
(
あいづち
)
を打つと、もとは
洋髪屋
(
ようはつや
)
の
梳手
(
すきて
)
であった
瑠璃子
(
るりこ
)
というのが
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お延のすぐ前に坐っていた十四になる妹娘の
百合子
(
ゆりこ
)
は
左利
(
ひだりきき
)
なので、左の手に軽い小さな
象牙製
(
ぞうげせい
)
の双眼鏡を持ったまま、その
肱
(
ひじ
)
を、赤い
布
(
きれ
)
で
裹
(
つつ
)
んだ
手摺
(
てすり
)
の上に
載
(
の
)
せながら、
後
(
うしろ
)
をふり返った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今まで黙って三人の会話を
聴
(
き
)
いていた妹娘の
百合子
(
ゆりこ
)
が、くすくす笑い出した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“百合子”の解説
『百合子』(ゆりこ)は、1913年(大正2年)に発表された菊池幽芳による日本の小説であり、同作を原作とし、同年、敷島商会と日活向島撮影所がそれぞれ製作・公開した日本のサイレント映画である。
(出典:Wikipedia)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“百合”で始まる語句
百合
百合花
百合若
百合根
百合香
百合の花
百合圃
百合江
百合形
百合枝