“異(をか)” の例文
不図のつそりの噂に火が飛べば、とろりとなりし眼を急に見張つて、ぐにやりとして居し肩を聳(そば)だて、冷たうなつた飲みかけの酒を異(をか)しく唇まげながら吸ひ干し
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ところが異(をか)しいこともあればあるもので、将門の方で貞盛を悪く思ふとか悪く噂(うはさ)するとかならば、媢嫉猜忌(ばうしつさいき)の念、俗にいふ「やつかみ」で自然に然様(さう)いふ事も有りさうに思へるが
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)