おか)” の例文
廊下を通うおんなを呼び止めて、唄の主はたれと聞けば、顔を見ておかしく笑う。さては大方美しき人なるべし。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
ふとのっそりの噂に火が飛べば、とろりとなりし眼を急に見張って、ぐにゃりとしていし肩をそばだて、冷とうなった飲みかけの酒をおかしく唇まげながら吸い干し
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)