こは)” の例文
まことに畏しかつたことを覚えない郎女にしては、初めてまざ/″\と圧へられるやうなこはさを知つた。あゝあの歌が、胸にかへつて来る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すご氣味きみのわるいこゑいたら……おゝ、はやまってめた時分じぶんに、其樣そのやうおそろしい、こはいものに取卷とりまかれたら
こはい感情を持つたことのないあて人の姫は、すぐに動顛した心をとり直すことが出来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)