カン)” の例文
歌は進んで「泣いて別れうか、焦れてのきよか。」といふカンのところへ来たので、白井は身体を前に首まで伸しかけた時
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
音頭とりは、太鼓打ちや、子どもらと、籰の上に乗つて居て、ゆりカンと言つた調子で謡ふ。譬へば「大阪はなれてはや玉造」まで謡ふと、総勢が舁き棒から肩をはづして
だいがくの研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)