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田甫道
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たんぼみち
ふりがな文庫
“
田甫道
(
たんぼみち
)” の例文
磯は
少時
(
しばら
)
く
此店
(
ここ
)
の前を
迂路々々
(
うろうろ
)
していたが急に店の軒下に積である炭俵の
一個
(
ひとつ
)
をひょいと肩に乗て直ぐ横の
田甫道
(
たんぼみち
)
に
外
(
それ
)
て了った。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そんなときの心細さは彼女はひとりで、暗い人通りのない
田甫道
(
たんぼみち
)
にしやがんで遠く背いて来た両親の家を思ひ出させたりするやうになつた。
惑ひ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
用ひずして左りの杖となしたるぞ無念なる
下
(
くだ
)
りきりては只の
田甫道
(
たんぼみち
)
面白くもなくトボ/\としてやがて
藪原
(
やごはら
)
に着く
此
(
こゝ
)
はヤゴ原と讀み元は八五原と書くお
六櫛
(
ろくゞし
)
と世に名高き櫛の名所にて八五は即は
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
田甫道
(
たんぼみち
)
をちらちらする
提燈
(
ちょうちん
)
の数が多いのは大津法学士の婚礼があるからで、校長もその席に招かれた一人二人に
途
(
みち
)
で
逢
(
あ
)
った。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「だめだ! まだあの高慢
狂気
(
きちがい
)
が
治
(
なお
)
らない。梅子さんこそ
可
(
い
)
い
面
(
つら
)
の皮だ、フン人を馬鹿にしておる」と薄暗い
田甫道
(
たんぼみち
)
を
辿
(
たど
)
りながら
呟
(
つぶ
)
やいたが胸の中は余り
穏
(
おだやか
)
でなかった。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
甫
漢検準1級
部首:⽤
7画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“田甫”で始まる語句
田甫
田甫路
田甫烏