生体しょうたい)” の例文
それがまたつけられるようで快い。今眼が覚めたかと思うと、また生体しょうたいを失う。繃帯をしてから傷のいたみも止んで、何とも云えぬ愉快こころよきに節々もゆるむよう。
例の花里花魁おいらんでございますが、この混雑ごったかえしている中に一層忙がしい、今日で三日三晩うッとりともしないので、只眠いねむいで茫然ぼっとして生体しょうたいがない。
おばあさんの体が生体しょうたいなくグニャグニャになったというのだ。レウマチで関節の自由がよくなかったので、台湾からよい薬を持って来たから飲ましたのだといった。
背に腹はえられず、つい道ならぬ欲に迷いしために、たちま覿面てきめん天罰てんばつ受けて、かくも見苦しき有様となり、御目おんめにかかりしことの恥かしさよと、生体しょうたいなきまで泣き沈み、御恵おんめぐみにあずかりし時は
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
馬「旨くも何ともありません、流されたのも長い間で、実にわたくしはどうも何ともともいい様のない、生体しょうたいも何もございません、残らず食ったものは吐いたからう腹の中はからっぽうでひょろ抜けがして」
また夢にって生体しょうたいなし。