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甘手
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あまて
ふりがな文庫
“
甘手
(
あまて
)” の例文
(そんな
甘手
(
あまて
)
にかかるおれではない)と、満身の殺気を
眸
(
ひとみ
)
にあつめて、
炬
(
きょ
)
のように
睨
(
にら
)
まえたが、なんとはなく、体の筋を抜かれたように、眸にも
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところがその居酒屋の親爺なる人物が又、人気の荒い大浜界隈でも名打ての
因業
(
いんごう
)
おやじでナカナカそんな
甘手
(
あまて
)
の
元手喰式
(
さやくい
)
慣用手段
(
いんちき
)
に乗るおやじでない。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「てめえのような小娘に、あんな
甘手
(
あまて
)
をくったままで、眼をつぶっているお十夜じゃねえんだ。おい!」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
くりかえさせるのだ。そんな
甘手
(
あまて
)
にのって戻るような
使者
(
つかい
)
か使者でないか、よう眼で見ろっ。貴様の云い訳は、きのうまでは通用したが、きょうはもうその手では吾々を
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「驚いたか、三位卿の目はかすめても、この孫兵衛があんな
甘手
(
あまて
)
を食うものか」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いかに、
汝
(
なんじ
)
が、
懸河
(
けんが
)
の
弁
(
べん
)
をふるうとも、なんでそんな
甘手
(
あまて
)
にのろうぞ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“甘”で始まる語句
甘
甘味
甘藷
甘美
甘藍
甘酸
甘酒
甘露
甘煮
甘寧