瑞巌寺ずゐがんじ)” の例文
旧字:瑞巖寺
ちやう今頃いまごろだで——それ/\、それよ矢張やつぱみちだ。……わし忠蔵ちうざうがおともでやしたが、若奥様わかおくさまがね、瑞巌寺ずゐがんじ欄間らんまつてる、迦陵頻伽かりようびんがこゑでや
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
然し瑞巌寺ずゐがんじの葬式場で十二ヶ寺のお坊さんの後について、三度、棺のぐるりを廻つた時に、無関心では居れなかつた。黙つて歩いて居る中に、父と彼との『生』の交渉がパノラマのやうに見えた。