玉子酒たまござけ)” の例文
こゝは田舎ゐなかでいやながありますが玉子酒たまござけにするとそのを消すさうでございます、それにあたゝまつてうございます。
「お松、気分はいいかい、さっき持たしてよこした玉子酒たまござけを飲んでみたかい」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
親分さん、私は氣が弱かつたのです、主人にさう言はれると、氣に染まないことでもいやとは申せませんでした。帶を解かずに六十日、主人の介抱したと言ふのも大嘘で、私と旦那は毎晩玉子酒たまござけ
燗鍋かんなべ囲炉裡ゐろりにかけて玉子を二ツ三ツポン/\と中に入れましたが早速さつそく玉子酒たまござけ出来できました。女
んだ玉子酒たまござけをしてひやがつて、亭主ていしゆ山越やまごえをして方々はう/″\あきなひをしてゐるに、かゝアは玉子酒たまござけをしてくらやアがる、まだあまつてゐるがんでやれ、オイだれだおくまか、どこへつたんだ。