“物要”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものい66.7%
ものいり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分ちにも食べざかりの子供がいるのに厄介者やっかいものの私が食べるもんだから、物要ものいりで物要りで仕方がないっていうのよ。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)
だのに、金がそう殖えてないのは? ……。ははあいけねえ、娘の医者だの、餓鬼の何だのと、この頃は、一人口が殖えた上に、物要ものいりつづき。だいぶ出銭が多いせいじゃろう。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御前も新世帯だから、さぞ物要ものいりが多かろう」と云って金を六十円くれた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御前おまへ新世帶しんしよたいだから、さぞ物要ものいりおほからう」とつてかねを六十ゑんれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)