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爪痕
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つめあと
ふりがな文庫
“
爪痕
(
つめあと
)” の例文
クリストフはもう愛すまいとし、恋愛を——しばらくの間——
軽蔑
(
けいべつ
)
しようとしたが、
甲斐
(
かい
)
がなかった。彼は恋愛の
爪痕
(
つめあと
)
を受けていた。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
暴出
(
あれだ
)
すお島を押えたために、可也興奮させられて来た鶴さんは、
爪痕
(
つめあと
)
のばら桜になっている腕をさすりながら、
莨
(
たばこ
)
を
喫
(
ふか
)
していた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
このこと一つでも、かの草心尼
母子
(
おやこ
)
とは、おなじ母子でも
在
(
あ
)
り方がちがっていた。それと藤夜叉には道誉という魔の男の
爪痕
(
つめあと
)
が深いいたでになっている。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
逞しい四十男(ついに名はわからなかった)が躯じゅう
爪痕
(
つめあと
)
だらけになり
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“爪痕”の意味
《名詞》
爪でひっかいた痕。
(出典:Wiktionary)
爪
常用漢字
中学
部首:⽖
4画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“爪”で始まる語句
爪
爪先
爪立
爪弾
爪尖
爪繰
爪牙
爪先上
爪紅
爪音