“つめあと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪痕66.7%
爪跡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このこと一つでも、かの草心尼母子おやことは、おなじ母子でもり方がちがっていた。それと藤夜叉には道誉という魔の男の爪痕つめあとが深いいたでになっている。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逞しい四十男(ついに名はわからなかった)が躯じゅう爪痕つめあとだらけになり
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
羊皮紙の上の爪跡つめあとで、ユーデンガスのユダヤ居住地とゲットーのユダヤ居住地との差を見て取る。
そこで私は彼と別れ、一人で饒津公園の方へ進んだ。ところどころ崩れたままで焼け残っている家屋もあったが、いたる処、光の爪跡つめあとが印されているようであった。とある空地あきちに人が集っていた。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)