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爛熟
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らんじゆく
ふりがな文庫
“
爛熟
(
らんじゆく
)” の例文
少し呶鳴りちらすやうな調子で、ガラガラとまくし立て乍ら、部屋の中へ入つて來たのは、パツと咲ききつたやうな、
爛熟
(
らんじゆく
)
した大年増でした。
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
やがて
實
(
みの
)
る
頃
(
ころ
)
よ。——
就中
(
なかんづく
)
、
南
(
みなみ
)
の
納戸
(
なんど
)
の
濡縁
(
ぬれえん
)
の
籬際
(
かきぎは
)
には、
見事
(
みごと
)
な
巴旦杏
(
はたんきやう
)
があつて、
大
(
おほ
)
きな
實
(
み
)
と
言
(
い
)
ひ、
色
(
いろ
)
といひ、
艷
(
えん
)
なる
波斯
(
ペルシヤ
)
の
女
(
をんな
)
の
爛熟
(
らんじゆく
)
した
裸身
(
らしん
)
の
如
(
ごと
)
くに
薫
(
かを
)
つて
生
(
な
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爛熟
(
らんじゆく
)
し切つた歡樂の底から、ホロ苦い母性が
蘇
(
よみが
)
へつたのでせう。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“爛熟”の意味
《名詞》
爛熟(らんじゅく)
果実が熟れすぎること。
社会や文化などが極限まで発達し、腐敗や衰退のきざしすら感じさせること。
(出典:Wiktionary)
爛
漢検1級
部首:⽕
21画
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
“爛熟”で始まる語句
爛熟期
爛熟頽廃