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燕返
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つばめがえ
ふりがな文庫
“
燕返
(
つばめがえ
)” の例文
さッきから物蔭で、いさい残らず聞きすましていた道中師の伊兵衛、いきなり
燕返
(
つばめがえ
)
りにお蝶のふところへ
打
(
ぶ
)
つかッて行って
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他流でいうところの「
燕返
(
つばめがえ
)
し」、一刀流で云う時は、「
金翅鳥王剣座
(
きんしちょうおうけんざ
)
」——そいつで切って棄てたのであった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それが間髪を容れぬすばやさで、剣術関係の術語でいうところの「
燕返
(
つばめがえ
)
し」といったような呼吸であった。
思い違い物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しかしその瞬間に葉子は
燕返
(
つばめがえ
)
しに自分に帰った。何をいいかげんな……それは
白々
(
しらじら
)
しさが少し過ぎている。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
その瞬間
燕返
(
つばめがえ
)
しに、見も知りもせぬ路傍の人に与えるような、冷刻な
驕慢
(
きょうまん
)
な光をそのひとみから
射出
(
いだ
)
したので、木部の微笑は哀れにも枝を離れた枯れ葉のように
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
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しかし、上段へもっていって斬りおろしたとみた刀は、三転して——たぶん
燕返
(
つばめがえ
)
しとでもいうのだろう、ぎらっと逆に返ったとみるや、幹太郎の棒をほぼ半ばから切断した。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
たちまち
燕返
(
つばめがえ
)
しに死から生のほうへ、苦しい
煩悩
(
ぼんのう
)
の生のほうへ激しく執着して行った。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
“燕返”の解説
燕返(つばめがえし)は、柔道の投技の足技21本の一つ。講道館では1982年(昭和57年)に新たに名称として登録された。講道館や国際柔道連盟 (IJF) での正式名。IJF略号TSU。別名足払返(あしばらいがえし)。
(出典:Wikipedia)
燕
漢検準1級
部首:⽕
16画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“燕”で始まる語句
燕
燕麦
燕尾服
燕子花
燕尾
燕雀
燕人
燕青
燕巣
燕枝