“つばめがえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
燕返100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその瞬間に葉子は燕返つばめがえしに自分に帰った。何をいいかげんな……それは白々しらじらしさが少し過ぎている。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その瞬間燕返つばめがえしに、見も知りもせぬ路傍の人に与えるような、冷刻な驕慢きょうまんな光をそのひとみから射出いだしたので、木部の微笑は哀れにも枝を離れた枯れ葉のように
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかし、上段へもっていって斬りおろしたとみた刀は、三転して——たぶん燕返つばめがえしとでもいうのだろう、ぎらっと逆に返ったとみるや、幹太郎の棒をほぼ半ばから切断した。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)