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熟視
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みまも
ふりがな文庫
“
熟視
(
みまも
)” の例文
銀之助は直にもう
高鼾
(
たかいびき
)
。どんなに丑松は傍に枕を並べて居る友達の寝顔を
熟視
(
みまも
)
つて、その
平穏
(
おだやか
)
な、
安静
(
しづか
)
な
睡眠
(
ねむり
)
を羨んだらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『いや、
戯言
(
じようだん
)
ぢやない。』と銀之助は丑松の顔を
熟視
(
みまも
)
つた。『実際、君の顔色は好くない——
診
(
み
)
て貰つては
奈何
(
どう
)
かね。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
終
(
しまひ
)
には、対手が何にも自分の話を聞いて居ないのだといふことを
発見
(
みいだ
)
した。しばらく丑松は
茫然
(
ぼんやり
)
として、穴の開くほど奥様の顔を
熟視
(
みまも
)
つたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その時、お雪は不思議そうに夫の顔を
熟視
(
みまも
)
って、「誰も暇が貰いたくて、下さいと言うものは有りゃしません」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「この子は又、どうしてこんなに弱いんでしょう」とお雪は種夫の顔を
熟視
(
みまも
)
りながら言った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
三吉は姪の顔を
熟視
(
みまも
)
った。「——お前の言うのは正太さんのことかい」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「人の一生というものは、君、どうなるか解らない。」と自分は男の顔を
熟視
(
みまも
)
り乍ら言った。「これから
将来
(
さき
)
、君がどんな出世をするかも知れない。僕がまた今日の君のように困らないとも限らない。 ...
朝飯
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
母親
(
おふくろ
)
は源の横顔を
熟視
(
みまも
)
って
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“熟”で始まる語句
熟
熟々
熟睡
熟柿
熟練
熟〻
熟慮
熟知
熟考
熟議