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焼金
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やきがね
ふりがな文庫
“
焼金
(
やきがね
)” の例文
ふと、彼は、
焼金
(
やきがね
)
で頭を突きとおされたように、思い出した。お蔦の顔と、眼の前で今はじめて見たこの男の名を。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半年のうちには大難があると言った占い者の予言は、
焼金
(
やきがね
)
のように女の胸をじりじりとただらして来た。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その日はカラリと晴れた上天気で、陽はカンカンと
焼金
(
やきがね
)
くさい復興市街の上を照らしていた。杜は途中にして、ミチミの名を書いた旆を、宿に置き忘れてきたことに気がついた。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まず
位改
(
くらいあらため
)
といって、金質の検査をし、その後に、さまざまの金質のものを一定の品位にする
位戻
(
くらいもどし
)
ということをやり、
砕金
(
さいきん
)
といって
地金
(
じがね
)
を細かに貫目を改め、火を入れて
焼金
(
やきがね
)
にし、銀、銅
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
奥の方から眼に
焼金
(
やきがね
)
を当てるような、大幅の
焔
(
ほのお
)
が、カッと氾濫して来たのです。
銭形平次捕物控:088 不死の霊薬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
触れたがさいご、
焼金
(
やきがね
)
からシューッと青い火花が飛ぶ——火花は
生命
(
いのち
)
の
目
(
ま
)
ばたきだ。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
焼金
(
やきがね
)
をたたく金敷のうえに、ぽろぽろと、涙がこぼれた。
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“焼”で始まる語句
焼
焼酎
焼夷弾
焼餅
焼鏝
焼火箸
焼跡
焼刃
焼麺麭
焼芋