トップ
>
火龍
>
かりゅう
ふりがな文庫
“
火龍
(
かりゅう
)” の例文
新字:
火竜
と、うずたかく
枯
(
か
)
れ草をつんで、ぱッと火をはなった。みるまに、
渦
(
うず
)
まく煙は楼門をつつみ、
紅蓮
(
ぐれん
)
の
炎
(
ほのお
)
は、百千の
火龍
(
かりゅう
)
となって、メラメラともえあがった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
百千の
火龍
(
かりゅう
)
は、かの女の肩の上から、メラメラッと音を立てて、近づいてくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
カアーッと、あかいガラスで見るように、小屋いちめんが、まッ
赤
(
か
)
に見えたかと思うと、
火龍
(
かりゅう
)
は
気味
(
きみ
)
わるく
舌
(
した
)
をひそめて、
暗澹
(
あんたん
)
とまッ黒な
渦
(
うず
)
をまいて、二つのおどる
影
(
かげ
)
も、煙のなかに見えなくなる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
龍
部首:⿓
16画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火酒