火酒ウオツカ)” の例文
露西亜の昔譚むかしばなしに、ある農夫ムジクが死にかゝつた時、火酒ウオツカを一壜と蝋燭を五丁棺のなかへ入れて呉れと遺言したのがある。理由わけを聞くと
「取りあへずあなたに頂きたいのは、火酒ウオツカにしん尻尾しつぽです。」と云ふ。
山鴫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
小酒杯リキユグラスの透明な無色むしよく火酒ウオツカを顫はし
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
くわとばかり火酒ウオツカのごときむせびして
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)