“澆季(げうき)” の例文
何事によらず、今の世は遠く古の希臘(ギリシア)羅馬(ロオマ)の世に及ばずと知り給へ。澆季(げうき)の世は古に復さんよしもなしと、かこち顏なり。
送(おく)るや可惜(あたら)若木(わかき)の花(はな)におくれて死(し)ぬべき病(やまひ)は癒(いえ)たるものゝ僅(わづ)か手内職(てないしよく)の五錢(ごせん)六錢(ろくせん)露命(ろめい)をつなぐ術(すべ)はあらじを怪(あや)しのことよと尋(たづ)ねるに澆季(げうき)の世(よ)とは聞(き)くものゝ猶(なほ)陰徳者(いんとくしや)なきならで此薄命(このはくめい)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)