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淺果
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あさはか
起し我が子の爲と存ずる
淺猿き心
偖々苦々しき
所爲なり
斯淺果なる惡事何として其身の
望みを遂ることなるべきや因て其許も
能々我身を
張上られコリヤ平左衞門
是まで主税之助が爲せし
惡事は皆汝が
勸めし處ならん
併し汝程の
惡才有者が何故又島が
死骸の始末は
斯淺果なる工夫をなして
置捨に致したるやと申されければ平左衞門此ことを
上御意の如く誠に
天命遁難きものにして島が死骸取隱し方
淺果なりとの
仰せ此平左衞門
身に取何程か
恥しきことに御座候
是に付ては種々申上度儀御座候へども其事
詳らかに申上る
時は主人の惡事に御座候尤も斯成行し上は
是非に及ばず罪は