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淹留
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えんりゅう
ふりがな文庫
“
淹留
(
えんりゅう
)” の例文
最も奇とすべきは溝部で、或日偶然来て泊り込み、それなりに
淹留
(
えんりゅう
)
した。
夏日
(
かじつ
)
袷
(
あわせ
)
に袷
羽織
(
ばおり
)
を
著
(
き
)
て
恬
(
てん
)
として恥じず、また苦熱の
態
(
たい
)
をも見せない。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
既に十有余日山中なる塩湖と云へる市府に
淹留
(
えんりゅう
)
、空しく
曠日
(
こうじつ
)
未
(
いま
)
だ
華盛頓
(
ワシントン
)
府に達する
能
(
あた
)
はず……現今英米両国の間に起りたる“アラバマ”一条
頗
(
すこぶ
)
る困難の事情に至り
黒田清隆の方針
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
そうしてまた旭川でアイヌの熊祭を観、札幌に
淹留
(
えんりゅう
)
し、函館より海を越えて
当別
(
とうべつ
)
のトラピスト修道院を訪ねた。ただこのフレップ・トリップは主として樺太における収穫である。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
己の
第
(
やしき
)
と親長の
第
(
やしき
)
とに、十余日
淹留
(
えんりゅう
)
、正月年頭の儀を了えて鞍馬に帰ったとある。
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
尋
(
つ
)
いで抽斎は再び弘前へ往って、足掛三年
淹留
(
えんりゅう
)
した。留守に父の亡くなった旅である。それから江戸に帰って、中一年置いて
好
(
よし
)
が生れ、その翌年また八三郎が生れた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
そして航海中暴風に
遭
(
あ
)
って、
下田
(
しもだ
)
に
淹留
(
えんりゅう
)
し、十二月十六日にようよう家に帰った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
淹
漢検1級
部首:⽔
11画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“淹留”で始まる語句
淹留期