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浮華
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ふか
ふりがな文庫
“
浮華
(
ふか
)” の例文
それでもう少し
浮華
(
ふか
)
を去って
摯実
(
しじつ
)
につかなければ、自分の腹の中はいつまで
経
(
た
)
ったって安心はできないという事に気がつき出したのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
またソクラテスの言ったことや為したことが、当時の
淫蕩
(
いんとう
)
浮華
(
ふか
)
なる風俗の進歩をさえぎったから、彼は青年を毒するものなりと呼ばれて死刑に処せられたのである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ブラームスという人は、おそろしく正直な人であった。あらゆる
浮華
(
ふか
)
なもの、派手なもの、軽薄なものは、ブラームスの作品にも生活にも介在することを許さなかった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
唯
(
ただ
)
願うらくはかの
如来
(
にょらい
)
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
我が小願の中に
於
(
おい
)
て大神力を現じ給い
妄言
(
もうげん
)
綺語
(
きご
)
の
淤泥
(
おでい
)
を
化
(
け
)
して光明
顕色
(
けんじき
)
の
浄瑠璃
(
じょうるり
)
となし、
浮華
(
ふか
)
の中より
清浄
(
しょうじょう
)
の
青蓮華
(
しょうれんげ
)
を開かしめ給わんことを。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ここには誇張も
嫉妬
(
しっと
)
もない代りに、
浮華
(
ふか
)
に対する
嫌悪
(
けんお
)
があまり強く働らき過ぎた。だから結果はやはり誤解と同じ事に帰着した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“浮華”の意味
《名詞》
外見は華やかだが、実質が伴わないこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
華
常用漢字
中学
部首:⾋
10画
“浮華”で始まる語句
浮華軽佻
浮華軽薄