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浮彫
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うきぼ
ふりがな文庫
“
浮彫
(
うきぼ
)” の例文
さりげなく人物や情景のみを
浮彫
(
うきぼ
)
りにさせてゐるときには、文字どほり人情本の一頁をひもどいてゐるやうな艶冶な舞台が見事に展開された。
吉原百人斬り
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
まっ白な、あのさっきの北の
十字架
(
じゅうじか
)
のように光る
鷺
(
さぎ
)
のからだが、十ばかり、少しひらべったくなって、黒い
脚
(
あし
)
をちぢめて、
浮彫
(
うきぼ
)
りのようにならんでいたのです。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
女にしては高く白い額に左右不揃いな
眉
(
まゆ
)
が不可思議な魅力をたたえ、切れの長い
一
(
ひと
)
かわ目に微妙な謎を宿し、高からぬ鼻と薄過ぎぬ唇が、小さい
顎
(
あご
)
を持った、しまった
頬
(
ほお
)
の上に
浮彫
(
うきぼ
)
りされ
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
高島田の
金元結
(
きんもとゆい
)
の
艶
(
なま
)
めかしい、黒い大きな瞳を一パイに見開いた人形のような
瓜実顔
(
うりざねがお
)
が、月の光りに
浮彫
(
うきぼ
)
りされたまま、半分以上雨樋の蔭から覗き出して、彼の姿を一心に凝視しているのであった。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
彫
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“浮”で始まる語句
浮
浮世
浮標
浮々
浮雲
浮気
浮木
浮腫
浮上
浮子