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泯
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ほろ
ふりがな文庫
“
泯
(
ほろ
)” の例文
昔は天狗が人を
攫
(
さら
)
って来ては掛けたので、この名があると云うているが、恐らく空葬の習俗が
泯
(
ほろ
)
びた後に天狗に附会したものであろう。
本朝変態葬礼史
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
伏して
念
(
おも
)
う、某、青年にして世を棄て、
白昼
(
はくちゅう
)
隣
(
りん
)
なし。六魄離ると
雖
(
いえど
)
も、一霊未だ
泯
(
ほろ
)
びず、燈前月下、五百年歓喜の
寃家
(
えんか
)
に逢い、世上民間、千万人風流の
話本
(
わほん
)
をなす。
牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
渡天の途中しばしば女事で失敗したり、殊にはこの書の末段に、仏勅して汝懶惰にして色情いまだ
泯
(
ほろ
)
びざれども浄壇使者と
為
(
な
)
すべし、汝
原
(
もと
)
食腸寛大にして大食を求む。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
時ふれば
金石
(
きんせき
)
もやがて
泯
(
ほろ
)
びん
艸千里
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
もちろん、この事は古く内地にも行われた資料は残っているが、習俗としてははやく
泯
(
ほろ
)
びてしまい、わずかに沖縄諸島に保存されたのである。
本朝変態葬礼史
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
▼ もっと見る
伏して念う、某、青年にして世を
棄
(
す
)
て、白昼
隣
(
となり
)
なし、
六魄
(
ろっぱく
)
離ると
雖
(
いえど
)
も、一霊
未
(
いま
)
だ
泯
(
ほろ
)
びず、
燃前月下
(
えんぜんげっか
)
、五百年歓喜の
寃家
(
えんか
)
に
逢
(
あ
)
い、世上民間、千
万人
(
ばんにん
)
風流の
話本
(
わほん
)
をなす。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そしてこの習俗は時代とともに段々と
泯
(
ほろ
)
び少くなったが、それでも各地に
渉
(
わた
)
って古い面影を残している。
本朝変態葬礼史
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
泯
漢検1級
部首:⽔
8画
“泯”を含む語句
泯滅
泯然
泯汰脳
泯汰腦