泥的どろてき)” の例文
いゝ悪党なれば、う云う時の為に懐にどすといって一本匕首あいくちをのんで居るが、それ程商売人の泥的どろてきではありませんから、用意をいたしておりません。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「うむ、雛児ひよつこばかりつてるのさ。」と俳優やくしや可愛かあいらしい口元をして言つた。「君も知つてるだらうが、今度のしばゐに僕の持役は、そら泥的どろてきと来てるだらう。 ...
初等インチキというのを見廻みまわすと、中村徳三郎氏の「麻雀防弊ぼうへい」に於て示されたような外国で行われる深刻しんこくきわまりなきインチキに比較して、いかにもアッサリした、コソ泥的どろてきとも言え
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)