もく)” の例文
名士こうべめぐらせば即ち神仙 卓は飛ぶ関左跡飄然ひようぜん 鞋花あいか笠雪三千里 雨にもくし風にくしけずる数十年 たとひ妖魔をして障碍を成さしむるも 古仏因縁を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
班固はんこの『白虎通びゃっこつう』にいわく猴はこうなり、人の食を設け機を伏するを見れば高きにって四望す、うかがうに善きものなり、猴好んで面をぬぐうてもくするごとき故に沐猴という。
新にもくする者は必ずかんだんし、新に浴する者は必ず衣を振うとは、身を重んずるのいいなり。我が身、金玉なるがゆえに、いやしくも瑕瑾かきんを生ずべからず、汚穢おわいに近接すべからず。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)