毒水どくみず)” の例文
「で、ついに、毒水どくみずらわなかった。水を食らえば体重はばいの上にもなるゆえ、けっして、いくら大鷲おおわしでもくわえて飛べたものじゃない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ゆうべはっくらでわからない。いずれ毒水どくみずんだろう、朝になったらねんのために、生死をたしかめにいこうと思っていたところなので」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——この山城やまじろは三だんぐるわおくとりでのものは毒水どくみずをのんでたおれたにしろ、まだ八ごう外城そとじろのものは、無事ぶじでなにも知らずにいるかも知れない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)