殺人者ひとごろし)” の例文
ひめ身内みうちよごしたおそろしい殺人者ひとごろしおもうてはゐやらぬか? 何處どこにぢゃ? なんとしてぢゃ? わしの内密妻ないしょづまやぶれたたがひの誓文せいもんなんうてぢゃ?
しお釋迦樣しやかさまの云はれたやうな未來があつても、殺人者ひとごろしが極樂へ行つて、慈善家が針の山へ追はれたりしたら、皆んなの當てがはづれて餘程變なことになるでせうね。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
「なんて恐ろしい眼付だろう! 殺人者ひとごろしか強盗の眼付だよ」逃げ乍ら娼婦は呟いたのである。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そいつは眞赤まつか殺人者ひとごろしだ。
三人目の患者 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「物騒な殺人者ひとごろしが立ち廻っているぞ。用心をして行くがいい」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)