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歪形
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いびつ
ふりがな文庫
“
歪形
(
いびつ
)” の例文
暫くすると、
住持
(
おつ
)
さんは小僧を呼んだ。小僧は三人居て、三人とも変な
歪形
(
いびつ
)
な頭を持つてゐたが、呼ばれたので、素直に庫裏に集まつて来た。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
歪形
(
いびつ
)
のペシャンコの
亜鉛
(
トタン
)
の洗面器が一つ放ったらかしで、
豆電灯
(
まめでんき
)
が
半熟
(
はんう
)
れの
鬼灯
(
ほおずき
)
そのまま、それも黄色い線だけがWに明ってるだけだから驚いた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
模様の周囲に藍と白とを組み合わせにした小さな
笹縁
(
ささべり
)
のようなものを浮き上げて編み込んだり、ひどく伸び縮みがして模様が
歪形
(
いびつ
)
にならないように
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
歪形
(
いびつ
)
な
畑
(
はたけ
)
に盛り上げ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
幇間はそれを聞くと、すぐ
頬
(
ほゝ
)
べたを
抓
(
つね
)
りあげた。頬べたは
歪形
(
いびつ
)
に曲つたが、どうも少し遅かつたやうだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
見ると
歪形
(
いびつ
)
の煙草盆を大事さうに
掌面
(
てのひら
)
に載つけてゐる。もしやと思つて土蔵を覗いてみると、
女房
(
かみさん
)
が一番大事の
唐木箪笥
(
からきだんす
)
をすつかり
引
(
ひ
)
つ
剥
(
ぺが
)
してしまつてゐたさうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
見ると、
住持
(
おつ
)
さんは畳の上に蜘蛛のやうに平べつたくなつて、口のなかで、小声で本尊様のお名を唱へてゐる。三人の小僧は慌てて
住持
(
おつ
)
さんの真似をして、
歪形
(
いびつ
)
な頭を下げた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
小僧達は感心したやうに、めい/\
歪形
(
いびつ
)
な頭を下げた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
歪
漢検準1級
部首:⽌
9画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“歪”で始まる語句
歪
歪曲
歪像
歪力
歪屈
歪子山
歪曲美